エネルギーについて考える

 久しぶりの快晴。朝から洗濯、掃除を済ませて今やっとPCの前に向かっています。

これから大学の授業の準備を始めるところ。
次の講義のテーマは「サーキュラーエコノミー」(循環型経済)です。
前回は「リサイクル都市"江戸"」というテーマで話しをしました。
何故、江戸をリサイクル都市と言うのか?
実は、江戸時代の約250年間は鎖国をしていたため、海外からは何も輸入せず、すべてを国内のエネルギーや資源でまかなっていたのです。
それと比較して、現在の日本は、エネルギーの88%、食糧(カロリーベース)の62%、木材の58%を海外からの輸入に頼っています。

これは、何とかしないといけません。

エネルギー消費の流れ

エネルギーは、生産されてから実際に私たちエネルギー消費者に使用されるまでの間に、様々な段階、経路を経ています。
大まかにみると、原油、石炭、天然ガス等の各種エネルギーが供給され、電気や石油製品等に形をかえる発電・転換部門(発電所、石油精製工場等)を経て、私たちに最終的に消費されるという流れになっているのです。

よく新聞などメディアで取り上げられる「一次エネルギー」。
一次エネルギーとは、加工されない状態で供給されるエネルギーを指していて、石油、石炭、原子力、天然ガス、水力、地熱、太陽熱などがこれに該当します。
我が国の一次エネルギー供給に占める化石エネルギーの依存度を、世界の主要国と比較すると、2019年の日本の依存度は88.3%であり、原子力の比率が高いフランスや風力、再生可能エネルギーの導入を積極的に進めているドイツ等と比べると依然として高い水準です。

ますます何とかしないといけません。

地球温暖化

大学の講義では、こんなことを学生たちに伝え、話し合っているのですが、よく話題になる地球温暖化の問題について。


日本のごみの排出量は2000年をピークに、現在まで減少傾向を示しています。
これは、国民のごみ減量化努力が少しづつ実を結んだ結果と言えるでしょう。


ある日「地球温暖化のデメリットばかり講義していますが、メリットはないのですか?」という声がありました。
面白い質問です。
また考えるテーマがひとつ生まれました。

「物事を一つの側面からだけでなく別の視点で捉える」ということは、とても大事なことです。
ムードだけに流されず、自分の目で見て、耳で聞き、体験して、疑問を解決していくチカラをつけて行って欲しいと思っています。